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フジテック、ファンド提案に反対 「調査不足でプロセスもずさん」
1月20日、エレベーターなどの製造・販売を手掛けるフジテックは、投資ファンドのオアシス・マネジメントから招集請求を受けている臨時株主総会を2月24日に開催すると発表した。写真は滋賀県彦根市のフジテックの本社。2022年6月撮影(2023年 時事通信)
[東京 20日 ロイター] - エレベーターなどの製造・販売を手掛けるフジテックは20日、投資ファンドのオアシス・マネジメントから招集請求を受けている臨時株主総会を2月24日に開催すると発表した。オアシスは全社外取締役の解任と自社が推す取締役候補の選任を目指しているが、フジテックは株主提案に関する全議案について反対することを決議した。
フジテックはまず、議案そのものに加えて事業やガバナンス体制に関する指摘が「調査不足による事実誤認」であり、株主提案のプロセスも「極めてずさん」で看過しがたい問題を含んでいるとしている。
さらに、社外取締役に関してはいずれも有益な助言・提言をしており解任の必要はないと主張する一方、オアシスが推す取締役候補は、面接の結果、総じてフジテックに対する知識が極めて薄く上場企業のガバナンスに関する理解が現任の社外取と比べて不足しているため、資質を持たないと判断した。社外取の報酬に関する議案も「提案株主の候補者の利益のための議案」であり、適切ではないという。