ニュース速報

原油価格はほぼ横ばい、貿易摩擦緩和への期待などが支援

2019年08月20日(火)14時05分

[シンガポール 20日 ロイター] - アジア時間の原油価格はほぼ横ばいで推移。米中貿易摩擦が緩和するとの楽観的な見方や、世界的な景気減速の可能性に対処するため主要国が刺激策を講じるとの期待に支援されている。

0344GMT(日本時間午後0時44分)時点で、北海ブレント先物は0.01ドル高の1バレル=59.75ドル。19日は1.88%高だった。

米WTI原油先物は一時0.06ドル安の56.15ドル。前日は2.44%上昇していた。

米国は、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)に対する一部の米製品の禁輸措置執行猶予を11月18日まで90日間延長すると明らかにした。

VMマーケッツのマネジングパートナー、スティーブン・イネス氏は、禁輸措置の猶予延長は来月の米中通商協議を控え、「励みになるような雰囲気」を作ったと指摘した。

主要国中銀が景気刺激策を打ち出すとの期待の高まりで世界の株式市場が上昇したことも、原油相場を支えている。

中国は20日、企業の借入コスト低下につながる金利改革で、新たな1年物ローンプライムレート(貸出基礎金利、LPR)をこれまでよりもやや低い水準に設定した。

また、ドイツのシュピーゲル誌は16日、景気後退に備えて同国の連立政権が財政均衡ルールを撤廃し、新たな借り入れを行う用意を整えると伝えている。

こうした中、ロイター調査では8月16日までの週の米原油在庫が190万バレル減少すると予想されている。

調査は米石油協会(API)と米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)のデータ公表前に実施された。

OANDAの上級市場アナリスト、ジェフリー・ハレー氏は「(在庫が)予想外に増加すれば、一時的だとしても原油相場に打撃となる可能性がある」と指摘した。

※内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イラン、イスラエルへの報復ないと示唆 戦火の拡大回

ワールド

「イスラエルとの関連証明されず」とイラン外相、19

ワールド

米石油・ガス掘削リグ稼働数、5週間ぶりに増加=ベー

ビジネス

日銀の利上げ、慎重に進めるべき=IMF日本担当
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ公式」とは?...順番に当てはめるだけで論理的な文章に

  • 3

    便利なキャッシュレス社会で、忘れられていること

  • 4

    「韓国少子化のなぜ?」失業率2.7%、ジニ係数は0.32…

  • 5

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 6

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 7

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離…

  • 8

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 9

    毎日どこで何してる? 首輪のカメラが記録した猫目…

  • 10

    ネット時代の子供の間で広がっている「ポップコーン…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人機やミサイルとイスラエルの「アイアンドーム」が乱れ飛んだ中東の夜間映像

  • 4

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 5

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 9

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 10

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中