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原油価格はほぼ横ばい、貿易摩擦緩和への期待などが支援
[シンガポール 20日 ロイター] - アジア時間の原油価格はほぼ横ばいで推移。米中貿易摩擦が緩和するとの楽観的な見方や、世界的な景気減速の可能性に対処するため主要国が刺激策を講じるとの期待に支援されている。
0344GMT(日本時間午後0時44分)時点で、北海ブレント先物
米WTI原油先物
米国は、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)に対する一部の米製品の禁輸措置執行猶予を11月18日まで90日間延長すると明らかにした。
VMマーケッツのマネジングパートナー、スティーブン・イネス氏は、禁輸措置の猶予延長は来月の米中通商協議を控え、「励みになるような雰囲気」を作ったと指摘した。
主要国中銀が景気刺激策を打ち出すとの期待の高まりで世界の株式市場が上昇したことも、原油相場を支えている。
中国は20日、企業の借入コスト低下につながる金利改革で、新たな1年物ローンプライムレート(貸出基礎金利、LPR)をこれまでよりもやや低い水準に設定した。
また、ドイツのシュピーゲル誌は16日、景気後退に備えて同国の連立政権が財政均衡ルールを撤廃し、新たな借り入れを行う用意を整えると伝えている。
こうした中、ロイター調査では8月16日までの週の米原油在庫が190万バレル減少すると予想されている。
調査は米石油協会(API)と米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)のデータ公表前に実施された。
OANDAの上級市場アナリスト、ジェフリー・ハレー氏は「(在庫が)予想外に増加すれば、一時的だとしても原油相場に打撃となる可能性がある」と指摘した。
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