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HV・PHV・EVの世界市場、35年には4000万台突破 EVと中国市場が牽引
HV・PHV・EVの世界市場推移。(画像: 富士経済の発表資料より)[写真拡大]
富士経済は20日、HV(ハイブリッド自動車)・PHV(プラグインハイブリッド自動車)・EV(電気自動車)の世界市場(新車販売台数)調査結果を発表、環境対策への意識向上や走行距離の延伸により、EVを中心に市場は大きく拡大するとしている。
【こちらも】自動車の近未来 日本はHV 欧州はPHV 中国はEV 富士経済が予測
環境自動車(HV・PHV・EV)を合計した18年の世界市場は、前年比31.2%増の425万台。35年には4,000万台を超えると予想している。なかでもEV市場は、環境規制の強化や走行距離400キロメートルを超える車種の本格展開により大幅に伸長し、今後も市場を牽引するとしている。
■エリア別では「中国市場が牽引」
18年の中国市場は合計で131万台。今後はEV市場が大きく伸長するとされ、35年にはEVが1,056万台となり、環境自動車の中心になると予測している。
日本は大手メーカーを中心にHVに注力してきたため、現在はHVが90%以上を占める。今後はPHV・EVも堅調に拡大するが、当面はHVの市場独占は変わらないと見ている。
欧州と北米もHVの普及が進んでいるが、自動車メーカーがEVに注力していることから、今後はEVが市場を大きく牽引するとしている。
■EVの世界市場
18年のEV世界市場は前年比71.1%増の130万台。35年は18年比16.9倍の2,202万台と大幅な伸長を予測している。各国政府の環境規制や購入時のインセンティブ、走行距離400キロを超す車種の登場により市場は急伸している。
今後もバッテリー技術の向上による走行距離の延伸や、量産効果による部品や材木のコスト減少により、市場は順調に拡大していく。中国やドイツなど自動車メーカーがEV開発にシフトしていることも、市場が拡大する要因になると見ている。
■HVの世界市場
18年のHV世界市場は233万台。35年は18年比3.4倍の785万台とEV、PHVに比べれば伸びに欠けると予測している。
18年市場は日本が40%以上を占め、今後も内燃車との価格差縮小により緩やかに需要は拡大するという。海外でも燃料規制の対応策や高出力、静音性などが受け入れられ、各国で堅調に拡大するとしている。
一方で長期的に見ると、欧州や中国がEVに注力しているため、HVの普及は限定的になるとし、PHVやHVといった他の環境自動車に比べると市場は小幅な伸びになっている。
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