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ノキア、第4四半期決算は予想上回る 5G事業が寄与
2月4日、フィンランドの通信機器メーカー、ノキアが発表した2020年第4・四半期決算は売上高と実質利益が予想を上回った。フィンランド・エスポ―で2017年5月撮影(2021年 ロイター/Ints Kalnins)
[ヘルシンキ 4日 ロイター] - フィンランドの通信機器メーカー、ノキアが発表した2020年第4・四半期決算は売上高と実質利益が予想を上回った。
5G通信規格関連設備の販売が伸び旧来型製品の不振を補った。ルントマルク最高経営責任者(CEO)は昨年10月に新たな事業戦略を発表し、5G事業に注力する方針を打ち出した。5Gインフラを巡っては、中国の華為技術(ファーウェイ)製品が安全保障上の懸念から一部の国で排除され、ノキアやエリクソンが顧客を増やしている。
売上高は65億7000万ユーロで5%減少したがコンセンサス予想(64億2000万ユーロ)は上回った。
実質利益は1株あたり0.14ユーロで、前年同期(0.15ユーロ)を若干下回ったものの、コンセンサス予想(0.11ユーロ)を上回った。
主力のネットワーク事業の売上高は7%減の50億4000万ユーロ(60億5000万ドル)。米国でベライゾンの5G契約を一部サムスン電子にとられたことが響いた。
ルントマルクCEOは北米でのシェア低下などあり2021年は厳しい年になると予想した。
2021年の売上高は206億─218億ユーロと、20年の219億ユーロから減少を予想。実質営業利益率は7-10%と予想。2020年は9.7%だった。