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原油先物は上昇、強い中国GDPや需要回復見通しで
アジア時間の原油先物は上昇。序盤は軟調だったが、需要見通しの改善や米中の力強い景気回復が新型コロナウイルス感染拡大を巡る懸念を相殺し上昇に転じた。写真はムンバイのガソリンスタンドで2018年5月撮影(2021年 ロイター/Francis Mascarenhas)
[シンガポール 16日 ロイター] - アジア時間の原油先物は上昇。序盤は軟調だったが、需要見通しの改善や米中の力強い景気回復が新型コロナウイルス感染拡大を巡る懸念を相殺し上昇に転じた。
0508GMT(日本時間午後2時08分)現在、北海ブレント先物は0.13ドル(0.2%)高の1バレル=67.07ドル。米WTI原油先物は0.12ドル(0.2%)高の63.58ドル。
中国石油天然気集団公司(CNPC)傘下の経済技術研究院(ETRI)は16日発表した年次見通しで、今年の純原油輸入は3.4%増加すると予想した。
中国国家統計局が発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)は前年比18.3%増加し、四半期の公式統計を開始した1992年以降で最大の伸びとなった。
ウェストパックのシニアエコノミスト、ジャスティン・スマーク氏は、世界各国の力強い景気回復や石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国による減産に加え、米産油会社が原油高に慎重に対応していることが相場を支えていると指摘した。
その上で「原油価格が70ドルまで上昇する明確なリスクがあり、より顕著な値下がりが見られるのはその後になる」と述べた。
また、高値が長く続くほど供給の戻りが大きくなるほか、インドや欧州などでコロナ急拡大のリスクがあり、いずれ価格を下押しするとの見方を示した。