上海モーターショーで、来場者がドライビングゲームを体験している様子(2021年4月21日、写真:AP/アフロ)

(桃田 健史:自動車ジャーナリスト)

 トヨタ自動車は2021年4月19日、中国・上海で開催されている上海モーターショー2021で新型EVのコンセプトモデル「bZ4X」を世界初公開した。スバルと共同開発したトヨタ初のEV専用プラットフォーム「e-TNGA」を採用し、2022年半ばに発売する予定だ。

 トヨタは「bZ4X」を皮切りにグローバルで2025年までにbZシリーズ7車種を含むEV15車種を発売することも明らかにした。

 上海モーターショーでは、トヨタ以外にも中国メーカーや欧州メーカーがこぞって新型EVを発表しており、日本では「上海ショーはEV祭り」といった報道を数多く目にする。また、一般ユーザーや自動車販売店などの間では、「トヨタがいよいよEVに本気になったことで、日本でもEV普及が一気に進むかもしれない」という声も聞かれる。

 はたしてEVシフトは日本でも今後一気に加速するのだろうか?

トヨタが発表した新型EVのコンセプトモデル「bZ4X」(図版提供:トヨタ、以下同)