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ロシア裁判所、グーグル・FBに罰金 「違法」コンテンツ巡り
5月25日、ロシアの裁判所は、同国政府が違法と見なしたコンテンツを削除しなかったとして、米アルファベット傘下のグーグルと米フェイスブック(FB)に罰金支払いを命じた。写真はFBのロゴ。昨年1月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)
[モスクワ 25日 ロイター] - ロシアの裁判所は25日、同国政府が違法と見なしたコンテンツを削除しなかったとして、米アルファベット傘下のグーグルと米フェイスブック(FB)に罰金支払いを命じた。
ロシアはすでに米ツイッターに対し、禁止されたコンテンツを削除しなかったとして通信速度を制限するなど、欧米の情報技術(IT)企業への締め付けを強め、自国のインターネット「主権」の強化を進めている。
モスクワの裁判所によると、フェイスブックは2600万ルーブル(35万3890ドル)、グーグルは600万ルーブルの支払いを命じられた。
同裁判所は、両社が行政上の違反を犯したとしている。
グーグルのロシア法人はコメントを控えた。フェイスブックは現時点でコメントの要請に応じていない。
今回の措置は、ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏への支持を示すデモが1月に国内各地で行われた際の投稿に関連したもので、ロシア当局はそうした投稿について、無許可の抗議活動への参加を未成年者に促したと主張している。
グーグルに対しては、ロシアの通信規制当局も24日、禁止されたコンテンツを削除しなければ、いずれ通信速度を制限する可能性があると警告した。