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スペイン、ディスコなどの深夜営業再開へ 地域限定し午前3時まで
スペイン保健相は2日、新型コロナウイルス感染率が低い地域に限り、8月中旬をめどとしている集団免疫獲得時期よりも前倒しでディスコやクラブなどの深夜営業を認める方針を明らかにした。資料写真、2013年2月撮影(2021年 ロイター/Jon Nazca)
[マドリード 2日 ロイター] - スペイン保健相は2日、新型コロナウイルス感染率が低い地域に限り、8月中旬をめどとしている集団免疫獲得時期よりも前倒しでディスコやクラブなどの深夜営業を認める方針を明らかにした。
対象となるのは、14日間の10万人当たり感染者数が50人未満の地域。一部制限付きではあるものの、ディスコやクラブなどの営業が午前3時まで可能になる。
地元メディアによると、ダンスフロアが再開されるかどうかは明らかでなく、マスク着用義務は継続される。感染防止のための基準は各地方自治体が定める。
一方、感染率が上位5位に入っているにもかかわらず、すでに深夜1時まで飲食店が営業を行っているマドリードは、この基準を拒否し、より柔軟な対応を求めている。
スペインのほとんどのクラブは、深夜0時を過ぎてから開店し、明け方まで営業しているため、この方針は業界からはあまり歓迎されていない。
業界団体の代表は国営放送TVEに対し「唯一の良いニュースは営業が許可されたことだ」と述べたものの、賑わうのは午前2時からで意味がないと指摘した。その上で、ワクチン接種の進展により1万店を超えるクラブやディスコが1年2カ月にわたって閉鎖を余儀なくされている状況が打開されると信じているが、政府の計画には閉店時間の延長や収容人員の拡大に関する工程表がない、と批判した。
スペインの感染率は2日、10万人あたり118.5人となり、4月末からほぼ半減した。しかし50人未満の基準を満たしているのは、東部地中海沖のバレアレス諸島、南東部に位置する港湾都市バレンシア、北アフリカの飛び地セウタのみとなっている。