ニュース速報

ビジネス

日経平均は急反発、628円高 米株高を好感

2021年07月12日(月)16時02分

 7月12日、東京株式市場で日経平均は急反発した。東京証券取引所で2020年10月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 12日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は急反発した。前週末9日の米国株式市場で主要株価3指数が最高値更新となった流れを引き継ぎ、朝方から景気敏感株を中心に買いが先行。一時、前営業日比654円70銭高の2万8595円12銭で高値を付けた。5月機械受注統計が市場予想を上回ったことや、安川電機が先週末に好決算を発表したことも投資家心理の支えとなった。

朝方発表された機械受注では、設備投資の先行指標である船舶・電力を除いた民需の受注額(季節調整値)は、前月比7.8%増の8657億円だった。3カ月連続で増加し、市場予測(2.6%増)も上回った。先週末に好決算を発表した安川電機は一時7%を超える上昇となった。

TOPIXも急反発し前営業日比2.14%高。東証1部の売買代金は2兆3803億0700万円となった。東証33業種では、海運業、空運業を除く31業種が値上がり。機械、金属製品、電気機器、倉庫・運輸関連などが値上がり率上位となった。

欧米での株高が追い風となって地合いはしっかりしているといい、市場では「先週までは米長期金利の低下でグロース優位となっていた相場が反転。景気敏感セクターが活況となっている」(みずほ証券のマーケットストラテジスト、倉持靖彦氏)との声が聞かれた。

個別では、安川電機が6.47%高。前週末9日に2022年2月期の連結営業利益(国際会計基準)見通しを前期比ほぼ倍増の540億円へ上方修正すると発表し、好感された。ファナック、オークマなどの機会株も大幅高となった。

そのほか、ソフトバンクグループ、ファーストリテイリング、東京エレクトロンもしっかり。エーザイ、東海旅客鉄道、川崎汽船はさえなかった。

東証1部の騰落数は、値上がりが2010銘柄、値下がりが149銘柄、変わらずが33銘柄。東証1部の値上がり銘柄は91%と、ほぼ全面高商状となった。 

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 28569.02 +628.60 28412.70 28,405.60─28,595.12

TOPIX 1953.33 +40.95 1943.33 1,942.71─1,955.54

東証出来高(万株) 103577.00 東証売買代金(億円) 23803.07

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

オランダ半導体や航空・海運業界、中国情報活動の標的

ワールド

イスラエルがイラン攻撃と関係筋、イスファハン上空に

ワールド

ガザで子どもの遺体抱く女性、世界報道写真大賞 ロイ

ワールド

北朝鮮パネルの代替措置、来月までに開始したい=米国
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の衝撃...米女優の過激衣装に「冗談でもあり得ない」と怒りの声

  • 3

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離れ」外貨準備のうち、金が約4%を占める

  • 4

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 5

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 6

    「イスラエルに300発撃って戦果はほぼゼロ」をイラン…

  • 7

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 8

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 9

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 10

    紅麴サプリ問題を「規制緩和」のせいにする大間違い.…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体は

  • 4

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 5

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 9

    帰宅した女性が目撃したのは、ヘビが「愛猫」の首を…

  • 10

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中