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米国株式市場=主要3指数最高値、テスラや銀行株が高い

2021年07月13日(火)06時46分

米国株式市場は主要株価3指数が終値で最高値を更新した。写真はニューヨーク証券取引所。3月29日撮影(2021年 ロイター/Brendan McDermid)

[12日 ロイター] - 米国株式市場は主要株価3指数が終値で最高値を更新した。電気自動車(EV)のテスラや銀行株が上昇を主導した。市場参加者は、今週から始まる米企業の四半期決算発表に加え、一連の経済指標に注目している。

S&Pの主要セクターでは金融、通信サービス、不動産が0.8%超上昇した。

テスラは4%超値上がりし、S&P総合500種とナスダック総合の上げを主導した。テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は12日、テスラによる米ソーラーシティへの投資に関する株主代表訴訟で法廷で証言。自身はテスラの取締役会を意のままに操ったことはないとし、同投資を擁護した。

米銀大手の決算発表を今週に控え、S&Pの銀行株指数は1.3%高。13日に決算を発表するゴールドマン・サックスとJPモルガン・チェースはそれぞれ1%超、2%超上昇し、ダウ工業株30種を押し上げた。

投資家は米景気回復がどの程度続くかについて手掛かりを得るため、企業の四半期決算に注目している。リフィニティブのIBESデータによると、S&P採用企業の第2・四半期1株利益は前年同期比66%増加すると予想されている。

S&Pは年初来約17%上昇しており、一部の投資家は今後どの程度上昇が続くか疑問視している。

今週はインフレデータや小売統計など一連の経済指標や、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の議会証言も注目材料となる。

娯楽大手ウォルト・ディズニーは4%超上昇して2カ月ぶりの高値を付けた。マーベル映画「ブラック・ウィドウ」の公開直後の週末興行収入が8000万ドルとなった。また、ディズニーはスポーツ放送のESPNプラスの契約料値上げを計画している。

中国の配車サービス大手、滴滴出行(ディディ)は約7%下落。同社は、自社が運営する25個のアプリをアプリストアから削除するとの通知を中国サイバースペース管理局(CAC)から受けたことを確認し、売上高に影響する可能性があるとの見解を示した。

英宇宙旅行会社ヴァージンギャラクティックは17%安。同社は12日、最大5億ドル相当の株式を売却する可能性があると発表した。前日には新型有人宇宙船「スペースシップ2」の試験飛行が成功し、ヴァージン・グループ創業者で富豪のリチャード・ブランソン氏が自ら搭乗員の1人として初めての宇宙空間と無重力などを体験していた。

米取引所の合算出来高は83億株。直近20営業日の平均は105億株。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.43対1の比率で上回った。ナスダックでは1.11対1で値上がり銘柄数が多かった。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 34996.18 +126.02 +0.36 34836.75 35014.90 34730.15

前営業日終値 34870.16

ナスダック総合 14733.24 +31.32 +0.21 14743.86 14761.08 14672.63

前営業日終値 14701.92

S&P総合500種 4384.63 +15.08 +0.35 4372.41 4386.68 4364.03

前営業日終値 4369.55

ダウ輸送株20種 14809.52 -33.25 -0.22

ダウ公共株15種 897.60 +3.40 +0.38

フィラデルフィア半導体 3319.00 +40.61 +1.24

VIX指数 16.17 -0.01 -0.06

S&P一般消費財 1483.20 +8.68 +0.59

S&P素材 522.63 +1.36 +0.26

S&P工業 876.10 +0.92 +0.11

S&P主要消費財 723.34 -1.51 -0.21

S&P金融 616.06 +5.87 +0.96

S&P不動産 289.56 +2.46 +0.86

S&Pエネルギー 398.98 -0.44 -0.11

S&Pヘルスケア 1504.15 +2.69 +0.18

S&P通信サービス 270.38 +2.41 +0.90

S&P情報技術 2657.52 +1.13 +0.04

S&P公益事業 329.47 +0.92 +0.28

NYSE出来高 8.17億株

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 28675 + 175 大阪比

シカゴ日経先物9月限 円建て 28655 + 155 大阪比

ロイター
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