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バッハIOC会長「歴史的な五輪に」、日本にリスク持ち込まず
国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は14日午後、官邸で菅義偉首相と会談し、東京五輪・パラリンピックは日本が震災と新型コロナウイルスを乗り越えた歴史的な大会になると語った。写真は13日、大会組織委、代表撮影(2021年 ロイター)
[東京 14日 ロイター] - 国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は14日午後、官邸で菅義偉首相と会談し、東京五輪・パラリンピックは史上初めて1年延期された上、日本が大震災と新型コロナウイルスを乗り越えて実現する意味で「歴史的な大会」になると語った。五輪開催でコロナの感染拡大も懸念される中、日本の国民にリスクを持ち込むことはないと述べた。
菅首相は、政府として安心で安全な大会を実現するとし、難局を乗り越える大会であることを世界に発信したいと語った。
<アスリート温かく迎えてほしい>
バッハ会長は会談後の記者団の取材で、昨年11月に訪日するアスリートや関係者はできるだけワクチン接種を済ませると菅首相に約束したとし、選手村に入る85%、IOCメンバーとスタッフのほぼ100%がワクチン接種して来日すると明らかにした。
東京は組織委員会やボランティアなどの努力で最も準備の整った開催都市となっていると指摘。「日本国民は世界から来るアスリートを温かく迎えてほしい」とも強調した。
訪日アスリートらの行動規範を定めたプレーブック違反の有無に関し、「日本国民のリスクとなるような違反の報告は受けていない」と述べ、日本側の感染対策は有効に機能しているとの見解を示した。