ニュース速報

ビジネス

米ボーイング、第2四半期は黒字転換 737MAX納入増が追い風

2021年07月29日(木)01時38分

米航空機大手・ボーイングが28日に発表した第2・四半期(6月30日まで)決算は、約2年ぶりに黒字に転換した。写真は2020年1月撮影(2021年 ロイター/Lindsey Wasson)

[28日 ロイター] - 米航空機大手・ボーイングが28日に発表した第2・四半期(6月30日まで)決算は、約2年ぶりに黒字に転換した。新型コロナウイルスワクチン接種の進展を受け旅客需要が急速に回復し、主力機「737MAX」の納入が軌道に乗ったことが追い風になった。

コア営業利益は7億5500万ドル。前年同期は33億2000万ドルの損失を計上していた。

売上高は44%増の約170億ドル。

リフィニティブがまとめたアナリスト予想平均は、損益が4億5480万ドルの損失、 売上高が165億4000万ドルだった。

商用機部門は4億7200万ドルの損失を計上。一方、防衛部門は9億5800万ドル、サービス部門は5億3100万ドルの利益を計上した。

ボーイングは2022年にキャッシュフローがプラスに転じるとの見通しを維持した。

2度の墜落事故で運航停止になっていた737MAXの回復はボーイングの業績改善に不可欠。ボーイングによると、運行停止措置が解除された20年11月以降の納入数は130機を超え、現在は1カ月当たり16機のペースで製造している。

ボーイングはこれまで21年末までに従業員数を13万人まで削減するとしていたが、カルホーン最高経営責任者(CEO)は14万人近辺で安定的に維持すると表明。「国内市場は著しく回復している」と述べた。ただ「航空業界の安定性の鍵となる新型コロナ感染とワクチン接種の状況のほか、世界的な通商を巡る情勢を注視している」とし、ボーイングの業績改善は国際旅客の回復状況のほか、新型コロナウイルスのデルタ変異株の感染状況や労働力不足などの問題に左右されると述べ、慎重な姿勢を示した。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イスラエルがイランに攻撃か、規模限定的 イランは報

ビジネス

米中堅銀、年内の業績振るわず 利払い増が圧迫=アナ

ビジネス

FRB、現行政策「適切」 物価巡る進展は停滞=シカ

ビジネス

英インフレ、今後3年間で目標2%に向け推移=ラムス
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離れ」外貨準備のうち、金が約4%を占める

  • 3

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負ける」と中国政府の公式見解に反する驚きの論考を英誌に寄稿

  • 4

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 5

    「韓国少子化のなぜ?」失業率2.7%、ジニ係数は0.32…

  • 6

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 7

    日本の護衛艦「かが」空母化は「本来の役割を変える…

  • 8

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 9

    毎日どこで何してる? 首輪のカメラが記録した猫目…

  • 10

    便利なキャッシュレス社会で、忘れられていること

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人機やミサイルとイスラエルの「アイアンドーム」が乱れ飛んだ中東の夜間映像

  • 4

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 7

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 8

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 9

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 10

    大半がクリミアから撤退か...衛星写真が示す、ロシア…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中