ニュース速報

ビジネス

トヨタ、今年上期のグループ世界販売は過去最高 単体も初の500万台超

2021年07月29日(木)17時31分

7月29日、トヨタ自動車は2021年1月─6月(上期)のグループ世界販売が前年同期比31.3%増の546万7218台となり、上期として過去最高になったと発表した。写真はトヨタのロゴ。都内で2017年2月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 29日 ロイター] - トヨタ自動車は29日、2021年1月─6月(上期)のグループ世界販売が前年同期比31.3%増の546万7218台となり、上期として過去最高になったと発表した。トヨタ単体でも同32.7%増の500万4625台と半期ベースで初めて500万台に乗せた。

グループ世界販売にはダイハツ工業と日野自動車を含む。

上期としてのこれまでの最高は19年の531万1810台だった。今年上期は新型コロナウイルスの感染拡大前の水準を超えて急回復した。特に北米や中国での販売が堅調だった。北米ではスポーツ多目的車(SUV)「ハイランダー」やセダン「カムリ」など、中国では主力車「カローラ」、高級ブランド車「レクサス」などが好調だった。

同期間のトヨタグループの世界販売は、独フォルクスワーゲングループの497万8000台を上回った。

レクサス車を含むトヨタのハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、電気自動車などの上期の電動車販売は64.3%増の約131万5446台だった。北米、欧州、中国で増加した。新車販売に占める電動車比率は26%で、前年同期の21%から5ポイント伸びた。

広報担当者は、好調の理由について、商品力が評価されているほか、世界的な半導体不足に対しても生産・調達の各部門と部品メーカーが協力して対策を講じることで「限定的に抑えることができている」と述べた。ただ、半導体不足の影響や東南アジアでの感染拡大による部品供給停滞も続いているため「引き続き状況を注視する」と話した。

同時に発表した6月単月実績は、グループ世界販売が前年同月比20.4%増の92万1406台、トヨタ単体が19.6%増の84万4750台で、いずれも過去最高を更新。グループ世界生産が44%増の96万9759台、トヨタ単体が41.2%増の83万1533台と同じく過去最高を記録した。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イラン、イスラエルへの報復ないと示唆 戦火の拡大回

ワールド

「イスラエルとの関連証明されず」とイラン外相、19

ワールド

米石油・ガス掘削リグ稼働数、5週間ぶりに増加=ベー

ビジネス

日銀の利上げ、慎重に進めるべき=IMF日本担当
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ公式」とは?...順番に当てはめるだけで論理的な文章に

  • 3

    便利なキャッシュレス社会で、忘れられていること

  • 4

    「韓国少子化のなぜ?」失業率2.7%、ジニ係数は0.32…

  • 5

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 6

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 7

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離…

  • 8

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 9

    毎日どこで何してる? 首輪のカメラが記録した猫目…

  • 10

    ネット時代の子供の間で広がっている「ポップコーン…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人機やミサイルとイスラエルの「アイアンドーム」が乱れ飛んだ中東の夜間映像

  • 4

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 5

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 9

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 10

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中