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米、中国航空会社の一部便で乗客制限 ユナイテッド巡る対抗措置 

2021年08月20日(金)11時00分

米運輸省は18日、中国航空会社の一部米国行き便について、乗客を定員の40%に制限する措置を4週間発動すると発表した。写真はコロナ禍の米JFK国際空港。2020年5月15日に撮影。(2021年 ロイター/Shannon Stapleton)

[ワシントン 18日 ロイター] - 米運輸省は18日、中国航空会社の一部米国行き便について、乗客を定員の40%に制限する措置を4週間発動すると発表した。中国政府が米ユナイテッド航空の4便に同様の制限を課したことを受けた。

中国は今月6日、ユナイテッド航空に対し、7月21日にサンフランシスコから上海に到着した乗客5人が新型コロナウイルス検査で陽性だったとして、制裁を科すと伝えた。

米運輸省は中国の航空4社それぞれの中国発米国着1便について、4週間にわたって定員の40%に制限するとした。

ユナイテッド航空は「この重要な市場で公平性を追求する米運輸省による今回の措置を目にしてうれしい」とした。

米政府は、中国の「サーキットブレーカー」政策は両国の航空サービス協定に反しており、「中国到着後に陽性と診断された渡航者に関して航空会社に不当な責任を負わせている」とした。

中国外務省の華春瑩報道官は19日、米国は中国航空会社の米国到着便の定員に制限を課す根拠がないと批判。中国のサーキットブレーカー政策は国内航空会社を含め全ての航空会社を公正に扱っているとし、中国は新型コロナウイルス感染拡大を抑えるための防疫政策を今後も続けると強調した。

中国当局はユナイテッド航空に3つの選択肢を提示。(1)サンフランシスコ発上海着の2便取り消し(2)乗客なしの2便運航(3)乗客定員の最大40%での4便運航──だ。

ユナイテッド航空のサンフランシスコ発上海着の4便への制限は11日に始まった。

バイデン米政権は中国国際航空、中国東方航空、中国南方航空、厦門(アモイ)航空の各1便計4便について、4週間にわたって同一の制限を課す。

*情報を追加しました。

ロイター
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