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コノコフィリップスの油田開発、米連邦地裁が政府承認を無効に
8月18日、米連邦地裁は18日、石油大手コノコフィリップスが計画しているアラスカ州の油田開発プロジェクト「ウィロウ」(60億ドル規模)について、連邦政府の承認を無効とする判断を示した。写真はコノコフィリップスのロゴ。ニューヨーク証券取引所で昨年1月撮影(2021年 ロイター/Brendan McDermid)
[18日 ロイター] - 米連邦地裁は18日、石油大手コノコフィリップスが計画しているアラスカ州の油田開発プロジェクト「ウィロウ」(60億ドル規模)について、連邦政府の承認を無効とする判断を示した。
環境影響評価に問題があるとしている。
アラスカ州は、同プロジェクトで石油生産の落ち込みを相殺できると期待していた。
コノコフィリップスの広報担当は、判決を精査し、選択肢を検討すると述べた。
内務省土地管理局はプロジェクトを承認していたが、アラスカ州の連邦地裁は、同局が環境影響評価で外国産石油の消費に伴う温室効果ガスの排出を分析しなかったと指摘。「合理的な範囲内で代替案を適切に分析しなかった」との判断を示した。
また、内務省魚類野生生物局がホッキョクグマへの影響を緩和する具体的な措置を明示しなかったとも指摘している。
内務省のコメントは取れていない。
アラスカ州のダンリービー知事は、同プロジェクトで数千人の雇用が創出されるため、今回の判決は州にとって打撃になると述べた。
プロジェクトは昨年、トランプ前政権が承認したが、野生動物への影響を考慮していないとして環境保護団体が訴訟を起こしていた。