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米エヌビディア、アーム買収で来月EUに承認求める方針=関係筋
8月27日、米半導体大手エヌビディアによる英半導体設計大手アーム買収計画を巡り、欧州連合(EU)が来月初めにも競争法上の正式な調査を開始する見通しだと、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じた。写真はエヌビディアのロゴ。台北での展示会2017年5月撮影(2021年 ロイター/Tyrone Siu)
[ブリュッセル/ベンガルール 27日 ロイター] - 関係筋によると、米半導体大手エヌビディアは540億ドルの英半導体設計大手アーム買収計画を巡り、来月初めに欧州連合(EU)に承認を求める見通しだ。
EU規制当局は申請を受けて25営業日にわたる予備審査に入るが、エヌビディアはこの段階で譲歩を提案する公算は小さく、その後90営業日におよぶ本格的な調査が行われるという。
関係筋が6月にロイターに明らかにしたところによると、欧州規制当局は夏季休暇明けまでこの案件の審査を開始しない可能性があり、エヌビディアは2022年3月の期限までに買収を完了できないかもしれない。
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は27日、エヌビディアのアーム買収を巡り、EUが来月初めにも競争法上の正式な調査を開始する見通しと報じていた。
手続きについて直接知る関係者2人の話として同紙が伝えたところによると、調査はエヌビディアが買収計画を欧州委員会に正式に通知した後に開始される可能性が高いという。
英競争・市場庁(CMA)は先週、エヌビディアによるアーム買収について、競争を阻害し競合企業の弱体化につながる可能性があるとの見解を示した。
エヌビディアは「この案件は、アームと同社のライセンシー、競争や業界にとって有益なものだ」と述べ、規制上の手続きにのっとって進めており、欧州委が示す可能性のある懸念に対応するつもりだと説明した。
アームはロイターのコメント要請に現時点で応じていない。