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EUのグーグル反トラスト訴訟、一般裁がグーグルの訴え退け
欧州連合(EU)欧州委員会が米アルファベット傘下のグーグルに反競争的行為の制裁金を科し、グーグルが欧州一般裁判所(一審、ルクセンブルク)に不服を申し立てた件で、同裁判所は10日、グーグルの不服申し立てを退けた。写真は2020年1月撮影(2021年 ロイター/Arnd Wiegmann)
[ルクセンブルク 10日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会が米アルファベット傘下のグーグルに反競争的行為の制裁金を科し、グーグルが欧州一般裁判所(一審、ルクセンブルク)に不服を申し立てた件で、同裁判所は10日、グーグルの不服申し立てを退けた。
欧州委は2017年、グーグルが自社のショッピング価格比較サービスを優遇し、欧州の小規模な競合業者たちに対する不公平な優位を得たとして、24億ユーロ(28億ドル)の支払いを申し渡した。グーグルは昨年、一般裁の審理で自社サービスの優遇を否定している。
一般裁は、グーグルの慣行が競争を阻害しているとの欧州委の決定は正しいと判断。加盟店プラットフォームがあることで激しい競争が保たれているとのグーグル側の主張を退けた。
また「問題となっている行為は過失ではなく意図的に行われた」とし、グーグルによる違反は深刻だとして欧州委による制裁金を支持した。
グーグルは今回の判決を検討するとした上で、公平な競争条件を確保するために欧州委の命令をすでに順守していると指摘。欧州連合(EU)の最高裁判所である欧州司法裁判所(CJEU)に上訴するかについては言及しなかった。
欧州委は今回の判決を歓迎し、市場に法的な明確性を与えると評価した。