ニュース速報

ビジネス

ファイザー、米FDAにコロナ飲み薬の緊急使用許可を申請

2021年11月17日(水)11時38分

米製薬大手ファイザーは、開発中の新型コロナウイルス感染症治療の飲み薬について、米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可(EUA)の承認を申請したと明らかにした。9月29日撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration/File Photo)

[16日 ロイター] - 米製薬大手ファイザーは16日、開発中の新型コロナウイルス感染症治療の飲み薬について、米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可(EUA)の承認を申請したと明らかにした。

ファイザーは5日、新型コロナ飲み薬「パクスロビド(Paxlovid)」について、入院と死亡のリスクが89%低下したとの臨床試験(治験)結果を発表。この治験結果もFDAに提出した。

FDAが承認の是非を判断する時期は不明。自宅で服用できるコロナ飲み薬に期待が高まる中、米製薬大手メルクと米リッジバック・バイオセラピューティクスは開発中のコロナ飲み薬「モルヌピラビル」について、10月11日にEUA申請を行った。

FDAの諮問委員会はメルクの申請について、11月30日の会合で検討する見通し。年内に使用許可が下りて販売が始まる見込み。

ファイザーの広報担当者は、FDAに提出したデータはワクチン未接種で重症化リスクの高い人を対象にした治験に基づいていると説明。FDAは飲み薬の治療対象や使用方法について最終決定を下す見通し。

ファイザーは英国、オーストラリア、ニュージーランド、韓国を含む複数の国々で使用許可の申請手続きを開始したと明らかにした。さらに対象を広げる計画。

同社はこれまで、パクスロビドの生産は21年末までに18万回分、22年末までには少なくとも5000万回分を見込むと明らかにしている。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中独首脳会談、習氏「戦略的観点で関係発展を」 相互

ビジネス

ユーロ圏貿易黒字、2月は前月の2倍に拡大 輸出が回

ビジネス

UBS、主要2部門の四半期純金利収入見通し引き上げ

ビジネス

英賃金上昇率の鈍化続く、12─2月は前年比6.0%
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人機やミサイルとイスラエルの「アイアンドーム」が乱れ飛んだ中東の夜間映像

  • 2

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無能の専門家」の面々

  • 3

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 4

    大半がクリミアから撤退か...衛星写真が示す、ロシア…

  • 5

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 6

    韓国の春に思うこと、セウォル号事故から10年

  • 7

    キャサリン妃は最高のお手本...すでに「完璧なカーテ…

  • 8

    中国もトルコもUAEも......米経済制裁の効果で世界が…

  • 9

    中国の「過剰生産」よりも「貯蓄志向」のほうが問題.…

  • 10

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体は

  • 3

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入、強烈な爆発で「木端微塵」に...ウクライナが映像公開

  • 4

    NewJeans、ILLIT、LE SSERAFIM...... K-POPガールズグ…

  • 5

    ドイツ空軍ユーロファイター、緊迫のバルト海でロシ…

  • 6

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 7

    ロシアの隣りの強権国家までがロシア離れ、「ウクラ…

  • 8

    金価格、今年2倍超に高騰か──スイスの著名ストラテジ…

  • 9

    ドネツク州でロシアが過去最大の「戦車攻撃」を実施…

  • 10

    「もしカップメンだけで生活したら...」生物学者と料…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 7

    巨匠コンビによる「戦争観が古すぎる」ドラマ『マス…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中