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ドイツの銀行、不動産バブルに脆弱性 資本バッファー必要=連銀
11月25日、ドイツ連銀は、国内銀行について、不動産バブルに対する脆弱性が増しており、規制当局は資本バッファーの積み増しを命じるべきだと主張した。安定報告書で見解を示した。写真はドイツ銀行。昨年9月撮影(2021年 ロイター/Ralph Orlowski)
[フランクフルト 25日 ロイター] - ドイツ連銀は25日、国内銀行について、不動産バブルに対する脆弱性が増しており、規制当局は資本バッファーの積み増しを命じるべきだと主張した。安定報告書で見解を示した。
ドイツでは、新型コロナウイルスの流行を受けて、カウンター・シクリカル・バッファーがゼロに引き下げられたが、その後、景気は力強く回復しており、銀行融資も急増していることから、万が一に備えて資本の積み増しが必要だとしている。
同バッファーは、新型コロナ流行前はリスク・エクスポージャー全体の0.25%に設定されていたが、現在の信用状況ではさらに高い比率にすることが必要になる可能性があるという。
連銀は、同バッファーでは、住宅不動産市場のブームが明示的に考慮されておらず、規制当局による注視が必要だと指摘。当局による行動が必要になる可能性があるとしている。
連銀は、住宅不動産価格の高騰が続いており、指標では一段の上昇が示されていると指摘。2020年の住宅不動産価格は10─30%過大評価されていたと推計した。
このため、銀行は融資の担保価値を過大評価している恐れがあり、不動産価格が調整した場合に多額の損失にさらされる可能性があるとう。
また、国内銀行は、住宅ロ―ンなど長期融資の多くが固定金利で設定されているため、金利上昇に対しても脆弱だとしている。