3月16日に開催されたサムスン電子の株主総会(写真:代表撮影/AP/アフロ)

「満額回答相次ぐ」

 ちょっと前に日本の春闘に関するこんな記事を読んだ。賃上げが2%台に達するとかいう内容だった。韓国でも大企業の賃金交渉が続いているが、仰天の賃上げが続出している。

「LG突風」

LGグループ企業で10%を超える賃上げ

 韓国の産業界で、LGグループの賃上げ交渉に対する関心ががぜん高まっている。何しろ、仰天の賃上げなのだ。

 グループのITサービス会社、LG CNSと部品メーカーであるLGイノテックが相次いで最近、2022年の給与を平均10%引き上げることを決めたのだ。

 LG CNSはもともとグループ内でも高賃金の会社で2021年の社員平均年俸が1億ウォン(1円=11ウォン)で、グループ主力企業であるLG電子を上回っていた。これにさらに大幅賃上げを決めた。

 部品メーカーであるLGイノテックは、グループ主力企業の一つで売上高10兆ウォン、営業利益1兆ウォンを突破した。好業績を背景に、思い切った賃上げに踏み切った。

 韓国メディアは「LGイノテックはここ数年、グループ外取引を急拡大させたことでLG電子などに賃上げ率について『配慮』する必要が薄れた」とも指摘している。

LG電子も8.2%賃上げ

 主力企業のLG電子も、8.2%の賃上げを決めた。2021年にも賃金を9.0%引き上げており、2年連続での大幅引き上げとなった。

 LGグループは、賃上げ比率が高いだけでなく、「配偶者に対する総合健康診断を毎年実施」「育児休暇を2年間に延長」や住宅補助拡大、ゴルフ会員権を貸与する社員の拡大など様々な「待遇改善」を盛り込んでいる。

 LG電子の場合、初任給(年俸)も300万ウォン引き上げた4900万ウォンとした。

 LGグループの役員は「グループ全体で業績も好調で社員の士気を高めるためにも思い切った賃上げを実施した」と説明する。