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ルフトハンザ、ボーイング777X貨物機発注 業界からは納入遅延に苦言
5月9日、ドイツ航空大手ルフトハンザは、米航空機メーカーのボーイングに貨物機10機を発注したと発表した。写真はボーイング777X。昨年11月、ドバイで撮影(2022年 ロイター/Rula Rouhana)
[ダブリン 9日 ロイター] - ドイツ航空大手ルフトハンザは9日、米航空機メーカーのボーイングに貨物機10機を発注したと発表した。最新の777Xの貨物機版7機を含むという。777Xの旅客機版の納入遅れを埋める一環として、787の発注も増やした。
ただ、この数時間前には米航空機リース会社エア・リースの最高幹部で業界の重鎮のスティーブン・ウドバーハジー氏がダブリンでの業界会議で、ボーイングの引き渡し遅延が相次いでいることで777計画の将来にリスクを感じるかとの質問に、「もちろん」と返答していた。
ウドバーハジー氏は777計画全体が取りやめになる可能性があると思うかと問われると、「それはボーイング取締役会がこれからの1年半から2年でどのように振る舞うか次第だ」と突き放した。自社も最近発表された777Xの貨物機版の購入をいったんは検討したが、ボーイングに「あまりに多くの問題と遅延」が続くため買わないことを決めたとも明らかにした。
ボーイングは先月、777Xの最初の引き渡し日程がさらに1年以上遅れ、2025年になると表明している。当初の計画からは5年遅れることになる。
ボーイング側はこれまでに、777Xシリーズの成功を強く確信していると主張している。