プラグインハイブリッド車のトヨタ「RAV4 PHV」(筆者撮影)

(桃田 健史:自動車ジャーナリスト)

 こんな時代でも、トヨタ自動車が過去最高益を叩き出した。

 2022年5月11日、トヨタが2022年3月期・決算を発表した。それによると、グローバルでの連結販売台数は前期比107.6%の823万台。トヨタ・レクサスの販売台数(小売)は前期比104.7%の951万2000台。営業収益は31兆3795億円、そして営業利益は2兆9956億円(当期利益2兆8501億円)と業績は絶好調だ。

 コロナ禍が続くなか、欧米では屋外でマスクを外して生活することが許される国が徐々に増えてきたが、日本を含めて、以前のようなライフスタイルに戻っていない国や地域もまだ多い。

 また半導体不足によって工場の稼働が滞り、さらに、ウクライナ戦争の影響でエネルギーや各種資材の価格、物流コストなどが急騰している。

 こうした状況の中で、トヨタはどうやって過去最高益を実現できたのか?