ついに135円台に突入した円相場(6月13日、写真:ロイター/アフロ)

 6月14日、東京外国為替市場の円相場は、一時1ドル=135円22銭と1998年10月以来、24年4か月ぶりの円安ドル高となった。

 現在、ドルはどの通貨に対しても高く、韓国のウォンもドルに対してはウォン安だが、4月頃から円に対してはウォン高が続いている。

 今年の4月までは1円=10ウォンだったが、6月13日現在、1円=9.5423ウォンと10ウォンを割っている。

 韓国では一般的に円は安全資産と言われ、最近の不安定な世界経済の中で円安になりにくいと見られていた。

 しかし、米国が利上げのペースを上げているのに比べ、日本は景気浮揚に力点を置いて金利を上げないことから日米の金利差が拡大し、必然的に円安が進んでいる。

 さらに、6月10日発表された米国の5月消費者物価指数(CPI)は、前年同期比8.6%も上がり、米国の株式市場に衝撃を与えた。

 何しろ1981年以降最高の物価上昇である。

 インフレがピークを過ぎたという期待感は薄まり、米連邦準備制度理事会(FRB)は6月14、15日に開かれるFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げ幅を0.75%まで拡大するとの観測が広がっている。