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米FCC委員、アップルとグーグルにTiKToK削除要求
6月29日、米連邦通信委員会(FCC)のブレンダン・カー委員(共和党)は今週、中国系動画投稿アプリのTikTok(ティックトック)について、米アップルと米アルファベット傘下グーグルそれぞれの最高経営責任者(CEO)に書簡でアプリストアからの除外を要求した。写真はボスニア・ヘルツェゴビナのゼニツァで昨年7月撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic)
[ワシントン/ニューヨーク 29日 ロイター] - 米連邦通信委員会(FCC)のブレンダン・カー委員(共和党)は今週、中国系動画投稿アプリのTikTok(ティックトック)について、米アップルと米アルファベット傘下グーグルそれぞれの最高経営責任者(CEO)に書簡でアプリストアからの除外を要求した。
カー氏が24日付書簡を28日にツイッターで公表した。書簡にはFCCの名が入った便箋を使用。FCCにはアプリストアのコンテンツへの明確な監督権限はなく、今回のような要請は異例と言える。FCCは通常、企業への通信免許の許認可を通じて国家安全保障上の規制に関わる。
書簡はテックトックが米ユーザーについての機微なデータを膨大に収集しているとし、中国親会社の北京字節跳動科技(バイトダンス)の北京スタッフがアクセスできるようになっていると主張。書簡を送った2社に対し、7月8日までに削除するか、そうでなければ削除しない理由を説明するよう求めている。
ティックトックの広報担当者は、中国など米国外にいる同社技術者は「必要に応じて」米ユーザーデータへのアクセスが許可され、そうしたアクセスは「厳格に管理されている」と述べた。
2020年には外国企業の米企業買収での安全保障問題を審査する対米外国投資委員会(CFIUS)がバイトダンスに対し、米ユーザーデータが中国政府に渡される恐れがあるとしてティックトックの米事業売却を命令。ティックトックは今月、米ユーザー情報は米オラクルのサーバーに移していると表明していた。