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ボーイング、737MAX10の受注取り消しの恐れ=CEO
米航空機大手ボーイングのデーブ・カルホーン最高経営責任者(CEO)は業界誌アビエーション・ウイークのインタビューで、型式証明獲得の規制上の問題のために主力機737MAX10の受注取り消しに追い込まれる可能性があると警告した。写真は6月1日、ワシントン州シアトルで撮影(2022年 ロイター/Lindsey Wasson)
[ワシントン 7日 ロイター] - 米航空機大手ボーイングのデーブ・カルホーン最高経営責任者(CEO)は業界誌アビエーション・ウイークのインタビューで、型式証明獲得の規制上の問題のために主力機737MAX10の受注取り消しに追い込まれる可能性があると警告した。
カルホーン氏は、現状で取り消しを想定しているわけではないが、「そうしたリスクはある」と語った。同社の債務が拡大している問題もちらつかせた。
737MAX10はボーイングで最も売れ筋の単通路737MAXシリーズで最も大型な機体。737MAXの2018年と19年の墜落事故を受けて、米議会は20年の連邦航空局(FAA)改革で型式証明を厳格化させ、今年12月までは適用を一時免除とした。737MAX10でこの期限内に型式承認が間に合わないと、議会が免除を延長しなければ、同社は操縦席の新たな仕様要件を満たすため設計変更などが必要になる。
カルホーン氏の発言は、議会に免除延長を新たに迫った形だ。
アビエーション誌によると、ボーイングはこれまでに737MAX10を航空会社17社から計640機以上、受注している。