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ウォルマート、通期利益見通し上方修正 四半期売上高も予想超え
米小売大手ウォルマートは16日、通期利益見通しを上方修正した。合わせて発表した第2・四半期(5─7月)決算では売上高が市場予想を上回り、ウォルマートの株価は約5.8%上昇した。2020年7月撮影(2022年 ロイター/Brendan McDermid/File Photo)
[16日 ロイター] - 米小売大手ウォルマートは16日、通期利益見通しを上方修正した。合わせて発表した第2・四半期(5─7月)決算では売上高が市場予想を上回り、ウォルマートの株価は約5.8%上昇した。
2023年度の調整後1株当たり利益見通しは9━11%減とした。ウォルマートは7月下旬、食品や燃料の価格上昇を背景に消費者が一般商品を買い控えるようになったとし、11─13%減になると予想していた。
米インフレ鈍化の兆候を背景に、第2・四半期の米既存店売上高は6.5%増と、自社予想の6%増を上回った。
総売上高は8.4%増の1528億6000万ドルで、リフィニティブのまとめたアナリスト予想の1508億1000万ドルを上回った。
ただ、値引きのほか、家電や電子機器、衣料品などの高利益率商品への需要の鈍化、人件費の上昇などが重しとなり、営業利益は6.8%減の68億5000万ドルにとどまった。
レイニー最高財務責任者(CFO)は、ガソリン価格の下落にもかかわらず、物価高を背景に消費者が一般商品よりも利益率の低い食品や消耗品を購入するという動きが継続していると指摘した。
第2・四半期末時点の在庫は599億2000万ドル。在庫削減に向け値引きなどの取り組みを進めているものの、依然として前年の水準を25%上回っている。
第3・四半期の連結純売上高伸び率は約5%、調整後利益は9━11%減 、米既存店売上高(燃料除く)は3%増になると見込んだ。
通期の既存店売上高見通しは3%増を維持した。