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米、オミクロン対応ワクチン2種類承認 秋の接種へ体制整備
米国食品医薬品局(FDA)は31日、新型コロナウイルスのオミクロン変異株の派生型「BA.4」と「BA.5」に対応するよう改良した米モデルナ製および米ファイザー・独ビオンテック製の「2価」ワクチンをブースター(追加)接種向けに承認した。2021年12月撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration/Files)
[31日 ロイター] - 米国食品医薬品局(FDA)は31日、新型コロナウイルスのオミクロン変異株の派生型「BA.4」と「BA.5」に対応するよう改良した米モデルナ製および米ファイザー・独ビオンテック製の「2価」ワクチンをブースター(追加)接種向けに承認した。
9月上旬にも始まるとみられる大規模接種に向け体制整備を進める。
両ワクチンは従来型の新型コロナウイルスに対しても予防効果がある。
接種の対象はモデルナ製が18歳以上、ファイザー・ビオンテック製が12歳以上。前回のブースター接種から少なくとも2カ月経過後に接種を認めるとしており、従来の推奨間隔より短くなった。
米疾病対策センター(CDC)の諮問委員会は、改良ワクチン2種類のブースター接種を推奨するかについて、9月1日の会議で投票する。推奨が決まれば翌週にも接種が開始される見込み。
米政府は秋に学校が再開し、気温低下に伴い屋内の活動が増えることで感染が再拡大する可能性を警戒しており、ブースター接種用にファイザー製の改良ワクチン1億0500万回分、モデルナ製6600万回分を確保している。
ファイザーは一定量をすぐに出荷可能とし、9月9日までには最大1500万回分を納入できるとした。モデルナは「数日内」に出荷できる見通しだとした。
秋の追加接種対象者は前回よりも増える見通し。当局者らは、新型コロナの長期化への懸念も、若者や健康な人が追加接種を受けるべき理由の一つだと指摘した。
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