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米国株式市場=主要3指数、3四半期連続安 物価・景気後退懸念で

2022年10月01日(土)06時38分

米国株式市場では、主要3指数が3四半期連続の下げとなり、S&P総合500種とナスダック総合が08年以来、ダウ工業株30種は7年ぶりの連続安となった。(2022年 ロイター/Carlo Allegri)

[ニューヨーク 30日 ロイター] - 米国株式市場では、主要3指数が3四半期連続の下げとなり、S&P総合500種とナスダック総合が08年以来、ダウ工業株30種は7年ぶりの連続安となった。第3・四半期は歴史的な高インフレや金利上昇、リセッション(景気後退)懸念などを背景に波乱含みの展開だった。

この日は序盤の上昇から一転し大幅安となった。S&P500の9月の下げは20年ぶりの大きさ。S&P500とダウが3週連続安となったほか、3指数はいずれも2カ月連続で下落した。

カーソン・グループのチーフ市場ストラテジスト、ライアン・デトリック氏は「連邦準備理事会(FRB)が40年ぶりの高水準となっているインフレに対抗するため、あらゆる手段を講じているという認識から、投資家はFRBが経済を悪化させ、リセッションに追い込むのではと懸念している」と述べた。

米商務省が30日発表した8月の個人消費支出(PCE)は前月より0.4%増え、市場予想の0.2%増を上回った。一方で8月のPCE価格指数は0.3%上昇。インフレ圧力が8月も高まっていたことが示され、FRBが積極的な利上げを継続する根拠になる可能性がある。

米スポーツ用品大手ナイキが29日発表した第1・四半期(8月31日まで)決算は20%の減益となった。北米市場で過剰在庫に向けた大幅値引きやコスト増が響き、マージンも大幅に低下した。ナイキの株価は12.8%安。

S&P主要11セクターのうち、不動産のみが上昇。一方、公益事業と情報技術が急落した。

アップル、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、ナイキが重しとなった。

30日は四半期末のポジション調整などによりボラティリティーが高まった可能性がある。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.45対1の比率で上回った。ナスダックでも1.38対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は124億4000万株。直近20営業日の平均は114億5000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 28725.51 -500.10 -1.71 29123.0 29355. 28715.

3 78 85

前営業日終値 29225.61

ナスダック総合 10575.62 -161.89 -1.51 10697.7 10883. 10572.

1 04 33

前営業日終値 10737.51

S&P総合500種 3585.62 -54.85 -1.51 3633.48 3671.4 3584.1

4 3

前営業日終値 3640.47

ダウ輸送株20種 12058.26 -199.65 -1.63

ダウ公共株15種 888.47 -17.53 -1.93

フィラデルフィア半導体 2306.70 -40.67 -1.73

VIX指数 31.62 -0.22 -0.69

S&P一般消費財 1122.31 -20.94 -1.83

S&P素材 427.77 -1.50 -0.35

S&P工業 700.60 -9.27 -1.31

S&P主要消費財 695.78 -12.67 -1.79

S&P金融 504.39 -5.59 -1.10

S&P不動産 225.94 +2.22 +0.99

S&Pエネルギー 552.56 -5.04 -0.90

S&Pヘルスケア 1411.36 -20.09 -1.40

S&P通信サービス 162.01 -2.74 -1.66

S&P情報技術 2079.85 -41.24 -1.94

S&P公益事業 332.52 -6.67 -1.97

NYSE出来高 16.49億株

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 25945 - 65 大阪比

シカゴ日経先物12月限 円建て 25930 - 80 大阪比

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